平成21年度研究紀要

幼稚園協会の研修とは

川崎市幼稚園協会の研修は、年間をとおして行なわれる『継続研究会』と、その成果 をまとめ、発表する『川崎市幼児教育研修大会』(1月)が大きな流れとなります。
このほか、新任教諭・中堅教諭のための『研修会』、8月にこれまでの保育の整理と2学期の保育が充実したものとなるための『夏期特別 宿泊研修会』などの研修に取り組んでいます。
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平成 21 年度は研修部にとって変動の年でした。
平成 21 年から正式に導入された教員免許更新制の周知、更新講習会の開催、それに伴う事務処 理全般と目まぐるしくスタートを切ったものの、政権交代と共に教員免許更新制度の見直し報道。 研修部として真剣に考え、取り組んできた経緯を考えると気が抜ける思いでありました。しかし、予備講習を含めこの2 年間で行った講習は、免許更新に相応しい内容の濃いものであり、文部科学省が謳っている「教員の資質向上」そのものであったことをご報告申し上げます。
全日本私立幼稚園連合会より出されている「保育者としての資質向上研修俯瞰図」を活用し、研究会研修会活動を組み立てること、参加者の意識を高めるために案内に俯瞰図番号を示すこと、「研修ハンドブック」の導入も順調に進み、研修に対する方向性が理解しやすくなっていると感じます。
これらの積み重ねが、どこまで理解されどこまで浸透したかは今後の課題でもありますが、今後も継続することで意味深いものになればと願います。
平成 21 年度の継続研究研修活動は、下記 5 つの研究会、3 つの研修会を基本としました。
<継続研究会>
◇「統合保育研究会」・・・それぞれの障がいの特性を理解し、双方が「ともに育つ」ことを前提に、より具体的、実践的に研究を深められるよう、共通 テーマに添い話し合いと取り組みを進めました。
◇「環境教育研究会」・・・ 自然との触れ合いや遊びを体験し、「エコ」=「環境教育」=「人は自然の
一部」を理解し、保育に取り入れることを学びました。実践として「園庭マップ」を研究しました。
◇「3.4.5 歳の生活と5歳児の育ち研究会」・・・ 3歳、4歳の発達の連続性をふまえ、「5歳児の・5 歳児による・5 歳児のための保育」をあそびや生活のなかから探り出し、より具体的に現場の保育に生かしていくかを考えました。5歳児の特性を分類、集計し、育ちについて研究考察しました。
◇「3歳児研究会」・・・ 始めての集団生活を体験する3歳児。育ちや特性を知り、「3歳児にふさわしい 3歳児保育の実践」に取り組み、また、2歳児の育ち、4歳児へのプロセスも学びました。
◇「10年教諭研修会」・・・教諭歴8年目以上を対象に、「10年教諭としての資質向上」を目指し、「自ら求めるもの・求められるもの」を客観的に受け止め、幼稚園の在り方を探求しました。
<研修会>
◇「中堅教諭研修」・・・ 教諭歴 3 年目〜7年目を対象に、各園の教育の要となる人材を目指し、様々な内容を深めました。
◇「新任教諭研修会」・・・ 新任教諭、2 年目教諭を対象に、新任としての心得、様々なスキル等の初歩を学びました。
◇「免許更新講習会」・・・更新講習の内容に添い、選択18時間を設定しました。更新講習に相応しい幼児教育の真髄を学びました。
8月の「第38 回夏期宿泊研修会」、全体会は講師:兵頭恵子先生。『保育の魔法のエッセンス』、子どものこころの見方・とらえ方をお話頂きました。その後の4つの分科会は、それぞれの講師の持ち味をいかす会となりました。そして翌日の全体会は先生たちの人気者、たにぞう先生。みんなで歌い、踊り、笑い、心に残る一時を過ごしました。
上記、年間5回の研究、研修活動、そしてその成果をまとめ、大会テーマ「心が響き合う幼稚園教育を」のもと、平成22年1月20日に第50回川崎市幼児教育研修大会を開催しました。記念すべき第50回を迎え、大きな喜びと歴史の重さ、研修・研究を積み重ねていく大切さをあらためて感じました。また、各分科会今年度で終結の年となり、結びに相応しい学びの時であったと感 じています。
一年を通し、どの研究会、研修会も先生方の意欲が溢れ、自分たちで学んでいこうとする姿勢を強く感じ、研修を支えるものとして嬉しく思っています。
最後に、たくさんのご指導を頂いた講師の皆様方、研修部員の皆様方に心より感謝申し上げると共に、社団法人川崎市幼稚園協会研修部の活動成果 をご報告申し上げ、各園の研修にお役立て頂 ければ幸いに存じます。