平成28年度研究紀要

幼稚園協会の研修とは

川崎市幼稚園協会の研修は、年間をとおして行なわれる『継続研究会』と、その成果をまとめ、発表する『川崎市幼児教育研修大会』(1月)が大きな流れとなります。
このほか、新任教諭・中堅教諭、環境教育・食育のための『研修会』、8月にこれまでの保育の整理と2学期の保育が充実したものとなるための『夏期特別宿泊研修会』などの研修に取り組んでいます。
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「紀要発刊によせて」〜平成28年度研修部活動をふりかえり〜
公益社団法人 川崎市幼稚園協会 研修部長 嶋崎 正浩
 平成28年度研修紀要の発刊にあたりまして、各園の園長先生を始め、研修部を支えて頂いた多くの皆様に厚くお礼を申し上げます。さらにこども未来局のご理解、ご協力、お力添えに、心より感謝申し上げます。
 さて、今年度から全日本私立幼稚園幼児教育機構が構築・編成している「保育者としての資質向上研修俯瞰図」が改訂され、研修ハンドブックが新しくなりました。保育者にとっては、不得手な分野の自己分析をし、保育者としてのライフステージに偏りのないような研修に参加する際の資料となります。研修の際には常に持参し、押印することで、参加者がさらに意識を高め、研修に取り組んで頂けるものと願っております。
 今年度も質の高い幼児教育を目指し、教職員1人1人が研鑽を深めるための研修を受講できるように、それぞれの継続研究研修活動に力を入れてまいりました。
 継続研究研修活動は、今年度から「子どもと共に育つ保育者研究会」「経験者教諭研修会」という2つの研究会と研修会を新たに設け、下記5つの研究会と2つの研修会を基本としました。

〈継続研究会〉
◇「統合保育研究会」・・・特別な支援を必要とする子どもたちと「ともに育つ」ということを理念に、1年間を通して同じグループで共通のテーマにそって話し合いと取り組みを重ね、子どもの育ちを支援してきました。
◇「子どもと共に育つ保育者研究会」・・・子どもの心に寄り添い、子どもの育ちを保障していくために、保育者にはどのような役割が求められているかなど、子どもと共に育つべき保育者について考え、研修を進めてきました。
◇「3歳児研究会」・・・3歳児の発達段階を踏まえ4歳児の発達にどのように繋げていくかを講師の先生に事例を交えながら教えて頂き、明日の保育に繋げる子どもの見方・捉えかた・関わり方を研究しました。
◇「幼児教育研究会」・・・落ち着きのない子を含めたすべての子どもたちにどういった幼児教育が必要なのか。また、変化してきた家族像やその支援方法についても研究しました。
◇「免許状更新講習・10年教諭研究会」・・・免許状更新の対象者と教諭歴8年以上を対象に、現場で経験を積まれた保育者がスキルアップするため、直面している課題を受けとめる学びの場として研究をしました。

〈研修会〉
◇「経験者教諭研修会」・・・教諭歴3~7年目を対象に、食育、自然、絵本の読み聞かせなどさまざまなことを学びました。
◇「新任教諭研修会」・・・新任教諭・2年目の教諭を対象に、幼児救急法をはじめ、科学あそび、歌あそびなども学びました。

 8月の「第45回 夏期宿泊研修会」では、全体会に小泉裕子先生をお招きして『幼稚園教諭の保育者アイデンティティ』というテーマでお話しして頂きました。午後からは、「1学期の振り返りとして事例をあげての自己分析」「障がいのある子どもと向き合う」「絵画・造形あそび」「自然のふれあいチェックリストをつくる」という4つの分科会を行いました。また、翌日の全体会は、大友剛先生に「マジックと音楽と絵本の世界」というテーマで、すぐに保育に取り入れられるマジックを教えて頂いたり、掛け合いで歌を歌いながらすすめていく絵本を見せて頂いたりして、有意義な2日間を過ごしました。

 上記、年間5回の研究、研修活動、そしてその成果をまとめとして、平成29年1月18日に第57回川崎市幼稚園教育研修大会を開催しました。
 1年間、バズディスカッションを通してたくさんの意見を交わしたり、講師の先生から多くのことを学ぼうとする先生方の姿勢を強く感じ、研修を支えるものとして嬉しく思っています。
 最後に、たくさんのご指導を頂いた講師の先生方、研修部員の皆様に心より感謝申し上げると共に、公益社団法人川崎市幼稚園協会研修部の活動成果をご報告申し上げ、各園の研修にお役立て頂ければ幸いに存じます。