幼稚園はこんなところです

幼稚園が育む、子供と未来
大澤 力(東京家政大学教授 保育科長・学校教育学博士)
子どもの一生涯を支える学校、それが幼稚園
 「世界で最初の幼稚園は、あそびを大切にした幼児対象の教育の場(学校)として、1840年(江戸時代後期)フレーベルによりドイツで創設されました。そして日本では36年後の明治9年(1876)東京で初めて設けられました。
 171年という歴史と伝統を誇るあそびを大切にした幼稚園での教育を<幼児教育>といいます。
 『三つ子の魂、百までも』といったことわざでもわかるように幼稚園は乳幼児から老人まで一生涯全ての世代に対応できる素晴らしい<幼児教育>を行う学校なのです。
子どもたちと先生(教諭)が作る素晴らしい世界、それが幼稚園
 幼稚園では、子どもたちが幼稚園教諭と一緒に、大地の上で、高く広い大空を見上げ、身近な生き物や自然物とかかわる体験を楽しんでいます。楽しく歌い・心はずませ踊り・あふれる思いを描きつつ、みんなで素晴らしい世界を作っています。
 この世界では、同年齢の子どもたちがのびのびと関わり合うなかで、子どもどうしの知恵と好奇心が飛びかいます。また、家庭では味わうことのできない、やりたいことがやれる喜びが子どもの自由な発想を促し、十分な満足が自信を育てます。そして、充実感が心身に広がることで、笑顔あふれる健やかな育ちが約束されるのです。
親子が共に育つところ、それが幼稚園
 幼稚園は、親子が一緒に入園し、共に育つところです。ご家族が子どもたちと手をつなぎ通園したり、母の日・父の日・敬老の日など、子ども・教諭・ご家族との心温まるかかわり、園近隣にあるいつものあそび場をみんなでワイワイと散歩する親子遠足の楽しみ・・・わが子がキラキラと輝き、心身共に健やかに育まれる素晴らしい時間、親子が共に一生忘れることのできない<思い出作り>ができるところ、それが幼稚園です。
保育園と幼稚園と小学校・・・それぞれの役割
 「生活」を大切にした保育が展開される場としての保育園、「あそびを通した教育」大切にした幼児教育が展開される場としての幼稚園、「教科を通 した教育」を大切にした小学校教育が展開される場としての小学校。それぞれの対象年齢・生活環境・発達過程などの諸条件に対応する子ども一人ひとりの成長・発達を重視した対応がなされているのです。
 特に、幼稚園では、親子で心豊かに過ごす貴重な時間の確保や担任・友達と楽しく過ごせる密度の濃い時間を重視します。その教育時間は、朝9時ころから午後2時ごろまでの時間帯という幼児の心身にとって適切な教育時間<4時間ぐらい>を目安としています。
川崎市幼稚園協会に加盟している幼稚園及び認定こども園は、園舎、園庭等の厳しい設置基準に基づき、この年代の子どもにとって望ましい環境を提供しています。
近年は、保護者のニーズにも応え、「預かり保育」(早期預かり保育、夏休み等の長期休業中の預かり保育)を行う幼稚園も増えています。詳細については、各幼稚園へお問い合わせください。