なぜ3歳からなのですか?
「三つ子の魂百までも」ということわざがあります。なぜ、2歳でなく、4歳でもなく、3歳なのでしょうか。それは、人間の成長過程において、3歳という段階はとても重要な意味を持っているからなのです。
「ひとりでできるもん」「いやだー!」
乳児期の間は家族に依存していましたが3歳になると自己主張がでてきて時には大人の手を払いのけようとします。3歳児は、自立心が芽ばえ、乳児期から幼児期への扉を開けようとする時期なのです。
「これなあに?」「どうして?」
3歳になると何をみても好奇心があふれしきりにこの質問を発して大人を困らせます。
自分の目で見、考え、疑問を持ち、知りたいと!と欲求し始めます。3歳児は知的好奇心がぐんぐん育つ時期なのです。
「いっしょにあそぼうよ!」
初めは一人遊びをしていた3歳児も、先生の誘いかけや友だちとのふれあいを通じて、だれかと一緒に遊び始め、一人遊びとは違った友だちと遊ぶ楽しさを味わいます。お兄さんやお姉さんと遊ぶ新しい体験をします。3歳児は人間関係をはじめ子どもの世界が広がる時期なのです。
「生きる力」は“あそび”を通して育ちます。
子どもらしい子どもとは? −たのしく、生き生きと「あそぶ」子です。
砂あそび、ボールあそび、ままごとあそび、歌あそび……
さまざまなあそびを通して子どもは、体を動かす喜び、考え創り出す喜び、友だちと心を通わす喜びを味わいます。
幼児期にこの「喜び」を充分に味わうことが、「生きる力」を育むのです。近年外であそぶ空間がなくなり、少子化や核家族化により人間関係が希薄になってきました。川崎市内の私立幼稚園は保育環境を整え、個性と個性が「育ち合う場」としての役割をはたします。
キーワード1「あそび」
「勉強と遊び」「仕事と遊び」と対比される場合の一般的な遊びとは少し違います。
自然、社会、人間関係など、幼児をとりまくあらゆることに、自分から“たのしいな”と感じて関わっていこうとする行為を「あそび」と言います。学校教育とは違った概念で、幼稚園教育要領のキーワードです。
キーワード2「5領域」
文部科学省が定めた「幼稚園教育要領」では、<健康><人間関係><環境><言葉><表現>の5領域に分けて子どもの発達を考え、総合的に「生きる力」を育てるという目的を達成しようとしています。
相互協力で子どもは育ちます
子どもは、「家庭」と「幼稚園」と「地域」の3つの相互協力があって育ちます。